首都高道路公団は耐震工事が着実に進行していると太鼓判を押していますが、実際起こってみないと判らない、
地震に対する不安も大きいように思われる首都高。
この道路を走っていたとき、地震に遭えばどう対処すべきか?ドライバーにとって覚えておきたいポイント!
阪神大震災の報道では衝撃的なシーンが数多く映り出されていたが、阪神高速道路の高架橋がいともあっさり倒壊していた映像にショックを受けた人も多かったことだろう。

首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)を網の目のように縫っている首都高速道路(以下、首都高)は、
阪神高速よりもはるかに多い路線数と交通量があるのだから、いったん大きな地震が起きれば
阪神以上の被害に見舞われるのではないか。そんな不安がよぎるのも無理はない。
★高架部分などの耐震補強工事はほぼ完了!
首都高の総延長は283.3キロにおよび、そのうちの82.2%にあたる部分が高架部です。
やはり気になるのがこの高架部分であるが、阪神大震災後、早急に耐震補強工事が進められ、
現在は90%以上の区間で補強が終了している。鉄鋼製の橋脚には内部にコンクリートを詰めて、
逆にコンクリート製のものは柱部に鋼板を巻いて補強を行なっているとのこと。
さらに、その橋脚の上にのる橋げた同士の接続も、従来からの落橋防止板と呼ばれる部材だけではなく、
新たに落下防止装置という新型のものを付け足して、橋げたが橋脚からずり落ちないような補強工事がなされている。
つまり、都内の首都高速の耐震性は、ほぼ完璧といえると言う事だ!
★首都高走行中に地震に遭った際の「心得」
上記で説明した耐震性について、いくら構造物そのものの耐震性が強化されたといっても、
その瞬間に首都高の路上でクルマを運転していた場合、何が起きるか未知数な部分は多いと思う。
少しでも人災的な部分を減らすためには的確な行動をとることが大切だろう。
まず、首都高で巨大地震に遭遇した場合、真っ先にすべきことはクルマを停車させること。
しかし、これもむやみに停めればいいというものではない。
急ブレーキが禁物なのは勿論。停車する際は、基本的には左に寄せることが常識。
渋滞していた場合、右斜線のクルマは右側に寄せる。
これは緊急車両の通行を円滑にするために必要な措置だ。
停車したらただちにラジオのスイッチを入れ、状況を把握する。
また、トンネル走行中は前後の状況が見えにくいので、パニック状態に陥らないためにも必ずラジオからの情報を得ておきたい。
基本的にはその状態で待機し、その後、ラジオや、公団のパトロールカー(緊急時は30台が巡回する)からの指示により、出口へと案内、もしくは誘導されるので慌てないで出口を目指す。
最悪、状況によってはクルマを離れて避難しなければならないこともある。
そのときは以下の事を頭に入れておいて欲しい。
①キーは付けたままで
②窓ガラスを閉め
③貴重品を持って
④連絡先などを書いた紙をダッシュボードなどの上にのせ
⑤ドアのロックはせずにクルマから出る(愛車にキーを付けたまま離れるのは不安だろうが、地震がおさまったのちに公団から連絡がいく。指示に従うしかないだろう)。
そして、徒歩で非常口を目指す。非常口は1キロごと(トンネル内は400メートルごと)に設置されているので、
決してパニックにならずに落ち着いて行動したい。
首都高上でM7クラスの地震に遭遇したら、とにかくクルマを停めて、落ち着いた行動を心掛けること。
橋げた落下の危険性以上に恐ろしいのは、暴走行為による火災など、人災的な部分が災害を大きくする要因となるからです。